イギリスでは日本の通信簿と同じようにReportを各Termが終わるごとにくださいます。科目ごとに先生の評価と、今後の課題等をコメント付きで丁寧にくださいました。学校での様子があまり分からない私にとっては、とても頼りになる指標となりました。
娘は楽しんで学校へ行っていたので、行きたくない、休みたい、と言ったことはなく、それは本当にありがたかったです。私自身は大変な心配性であり小心者なので、もしも娘と同じ環境に身を置いたら、プレッシャーとストレスに押しつぶされそうだったと思います。そして心配性ゆえに何でも事前準備を怠らないタイプなので、言語が分からずに準備ができないことが、それはそれはストレスだったと思います。一方娘は私とは正反対。事前準備なんて、絶対にしないタイプです。あまり深く考えませんし、失敗しても気にも留めません。そういった性分は海外生活をする上では向いていたのかもしれません。
適当にやり過ごしながら、できる範囲で楽しみながら学校に行く、Receptionはそんな感じで始まり、私としてはとても良い環境だったと思います。そして社交的で記憶力が良かった娘はあれよあれよと英語を習得し、1年経つ頃には随分と上達しました。日常生活では、話す分には困らなくなったのではないでしょうか。ただ、専門的な単語はまだまだ分かりません。ですので、課目によって成績はばらつきがありました。
まず、外国の通信簿的存在であるReportが何についてReportされているのか、それすら知らなかった私は、Reportをもらうのを楽しみにしていました。一体、どんな項目があって、先生のコメント等はあるのかしらと。実際に受け取って中身を確認した私の第一印象は、思ったよりもずっとちゃんとしている!でした。ここでは内容について詳しく記します。娘にはもちろん了承を得ております。
Area of Learning(①~⑦) / Aspect(Ⅰ~ⅡorⅢ) (評価)Emerging / Expected / Exceeding
①Communication and language
- ⅠListening and attention-Expected ⅡUnderstanging-Emerging ⅢSpeaking-Emerging
1つ目の項目は授業態度が良ければ、Expectedになるものだと思います。きちんと座って、先生の言うことを聞いていられたらOKだと思います。問題は2つ目の理解と3つ目のスピーキング。まだまだ英語力が足りなかったのでしょう。
②Physical development
いくつか項目がありましたが、日本でいう体育のことです。きちんと先生の指示に従って運動できていたらOKです。
③Personal, social and emotional development
- Ⅰ-Self-confidence and self-awareness Ⅱ-Managing feelings and behaviour Ⅲ-Making relationships
これはまだまだ幼い子供たちの教育ですから、自尊心や自己認識、自制心、他との交流についての項目です。こちらも社交的な娘は、英語力は足りていなかったと思いますが、気にせずぐいぐい仲間に入っていくタイプなので、全てExpectedでした。ただ、もし私だったら、と想像して申し上げると、性格によってはEmergingにあることもあると思います。これは語学力とは全く別のもので、もし私のように怖がりで慎重な性格であれば、あまり話せない英語を使って輪の中に入っていくよりも、遠巻きに外から眺めている方が良い、そういうタイプならなおさらそう評価されると思います。
④Literacy Ⅰ-Reading Ⅱ-Writing
こちらは両方ともExpectedでした。まだまだ簡単な授業内容ですから、宿題や簡単な単語テスト等の準備をしっかりしていたら、問題なかったです。ただ、一人ではまだできませんので、毎日宿題と音読は一緒にしました。
⑤Mathmatics Ⅰ-Numbers Ⅱ-Shapes, space and measures
こちらはNumbersはExceedingを頂きました。Kumonのおかげだと思います。娘はとても嬉しそうにしていました!Kumon、感謝です。Ⅱの方はExpectedでした。算数といえど、形を英語で覚えるのはもはや英語の勉強です。算数の語彙を全て英語で覚えて、書けるようになる必要がありました。また、単位は難しかったです。日本で習ったものとは違うものが出てくるので、私も一緒に調べながら表を作ったりして覚えました。ここは、親の手助けは必須だと思います。ounceやpound、feetにyardなど、日本ではあまり使わない単位が出てきます。そしてお金!Webで資料を見つけて印刷し、また実際のお金を見せたりしながら覚えました。ここも、根気よくサポートする必要があります。
⑥Understanging the world
- Ⅰ-People and communities Ⅱ-The world Ⅲ-Technology
私には謎の項目でしたがⅠはおそらく人や社会と上手く馴染めているか、また学校という社会を理解しているか、また自分たちが住んでいる国について理解しているか、そういうことだと思います。娘は最初の2つはExceeding、そして3つ目のTechnologyはExpectedでした。Technologyは語彙がまだ難しかったのではないかと思います。また、我が家の方針であまり電子機器には触れさせずにいたので、ひょっとすると少し遅れていたかもしれません。
⑦Expressive arts and design
- Ⅰ-Exploring and using media and materials Ⅱ-Being imaginative
ヨーロッパは芸術にとても力を入れているように思います。積極的にアートに触れる機会を作ってくださっていました。そして想像力を大変大切にします。Creativityという言葉は頻繁に耳にしました。自分で想像して物語を書く、絵を描く、そういったことに大変注力していました。こちらはⅠがExceeding、ⅡがExpectedでした。
先生からのコメント
コメントに関しても、Characteristics of effective learningについて、3つの項目に分けて記載されていました。①By playing and exploring ②Through active learning ③By creating and thinking critically —①と②に関しては社交的で積極性のある娘はとても評価の高いコメントを頂きました。基本的に、この年齢の子供たちに対して先生方はとにかく褒めてくださいます。あまりダメだしのようなコメントやアドバイスはありません。ほめちぎって終わり、ということも多いと思います。それはヨーロッパの文化でもあると思います。子供に無理強いをしない、ストレスをかけすぎない、こういったスタイルは一般的だと思います。③の項目は、日本では耳慣れないと思いますが、こちらではこれもまた一般的です。とにかく、Creativity、そしてCritical thinking、この2つはずっと言われ続けます。これが何を意味するのか、どうして必要なのか、そのあたりはまだまだこの時は謎でしたが、いろんなことを知っていくうちにだんだん分かってきました。これに関してはまた別に記載しようと思います。
まとめ
ReceptionのYear EndのReportに関して記載しましたが、これから駐在される方、留学を検討しておられる方の参考になればと思います。教育を知ることは、その教育を受けてこられた方を理解するのに、とても良い材料になると思います。なるほど、こういった教育方針で育ってきたから、こういう考え方になるんだ、という気付きは何度も経験しました。異文化を知る、それは驚きと発見の連続です。そしてそれは異文化の見聞を広げるにとどまらず、日本の教育や文化にも新たな気付きを与えてくれます。今まで見えていなかった新たな側面です。それらをまた記していきたいと思います。

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