我が家の選択は、とりあえず、英語は置いておく。とにかくまずは日本語を。そうしてナーサリーからスタートし、結果的に年中の1学期までの間、日系幼稚園でお世話になったのです。
日系幼稚園では、実に様々なイベントがありました。9月の下旬に入園し、最初は年長さんが収穫したジャガイモを使って、先生やご両親と一緒に作ったカレーパーティ。おいしいカレーをごちそうになりました。娘はまだ入園して初めての週だったので、心配していたのですが、先生のお話によりと、カレーパンマンの着ぐるみに驚いて泣いてしまったけれど、カレーはおかわりをしたそうです。「えっ、どうやっておかわりしたんですか?」と尋ねると、空になったお皿を持って、先生にニッコリ差し出したそうです(笑)。先生が「おかわり?」と聞いてくださったら、しっかりとうなずいたそうです。
このようにして娘はきっと、入園してすぐに話すことの必要性を感じたんだと思います。私は普段、規則正しい生活を心掛けていて、日々のルーティーンを大切にするタイプです。それに加えて娘は一人っ子、日本で過ごした2歳半まで、出張で留守がちな夫は多忙で殆ど家におらず、ずっと私と二人きりでした。近所の図書館や公園、子育て支援センターなども利用しましたが、他のお子さんと一緒に遊ぶ、というほどまだ成長していなかったので私と遊ぶことがほとんどでした。
朝、決まった時間に起きる。着替えて顔を洗って歯磨き、朝食。洗濯や掃除が一通り終わったら、朝のうちにお散歩。天気が良ければ公園で外遊びです。そしてお昼前に近所のスーパーに寄って帰宅。帰宅後はランチをしてお昼寝。お昼寝が終わったらお家遊びです。そして夕方はテレビを少し見たりひとり遊びをしてもらって、私はその間に夕食の準備。一緒に食べてお風呂。絵本を読んで就寝です。この生活をほぼ2年間、二人で続けると、次に何が起こるか聞かなくても言わなくても分かりますよね。ひょっとしたら、話すことの必要性を娘は感じていなかったのかもしれません。
入園すると、沢山の子供たちの相手をしてくださるのは数人の先生方です。お友達と一緒に遊んだり、先生に質問をする時、話さないわけにはいきません。娘は入園後すぐにその必要性を感じたようで、あっという間におしゃべりになりました。今では、お喋りすぎて、先生に注意されるくらいです(笑)。
幼稚園では週に2回ほど英語のレッスンを取り入れてくださっていました。ネイティブの先生が簡単なあいさつや単語を教えてくださったようです。でもきっと、その時に言語には日本語以外の言語がある、ということを認識したんだと思います。普段、スーパーや近所の公園、カフェや家のテレビで聞く謎の言葉、あれが英語だな、ということは何となく分かっていたと思います。自分が話している言葉は日本語、そして他に英語という言語がある、そして何人かのお友達は英語の学校に変わっていってしまった。そこで、娘は英語の学校、すなわち現地校に興味を持ったようでした。
カレーパーティーに始まり、音楽会、お遊戯会、運動会、それ以外にも参観日や季節のイベント。端午の節句、桃の節句、そして七夕にお月見。クリスマスやお正月、毎月のようにイベントがありました。そしてたくさんの歌も教わって、お家でご機嫌で歌っていました。お遊戯会のはらぺこあおむし、運動会のたんぽぽ団のダンス。音楽会のノンタンの劇。どれもこれも、忘れることのできないすてきな思い出です。異国の地でこんな風に日本の教育を受けられることに、心から感謝する日々でした。お世話になった先生方、本当にありがとうございました。
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